地域活性化起業人及び地域おこし協力隊員の活動内容について

更新日:2026年05月22日

地域活性化起業人&協力隊の日々

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第26回 PPP/PFIって何?地域の未来を、行政と民間で一緒につくる話 by江坂

2026年5月22日 09:53

こんにちは、白浜町地域活性化起業人のえざかみきです。

本日は私のお仕事を簡単にお話しできればと思います。
私の普段の仕事を一言でいうと、
「行政と民間企業をつなぎながら、地域の未来を考える仕事」です。

私の専門分野は「PPP/PFI(ピーピーピー・ピーエフアイ)」という分野なのですが、初めて聞く方も多いと思います。
簡単にいうと、
「公共施設・社会インフラや地域づくりを、行政と民間企業が一緒に作り、支える仕組み」のことです。

例えば、
・古くなった公共施設を建て替えたい
・道の駅や公園をもっと魅力的にしたい
・地域に人を呼び込みたい
・限られた予算の中でも、サービスの質を維持したい

そんな時に、行政と民間企業が協力しながら進める方法がPPP/PFIです。

では、なぜ今このPPP/PFIが地域にとって重要なのでしょうか。
理由の一つは、自治体だけで全てを支えることが難しくなってきているからです。
人口減少や少子高齢化が進む中で、多くの自治体では公共施設や社会インフラの老朽化が課題になっています。

学校、体育館、公園、役場、火葬場、道の駅――
これらは地域に必要な施設ですが、建て替えや維持には大きなお金がかかります。

上下水道、道路、橋梁、トンネル――
普段あまり意識することはありませんが、これらのインフラは地域で暮らしていく上で欠かせない存在です。

一方で、自治体の職員数や予算には限りがあります。
だからこそ今、
「行政だけで抱え込む」のではなく、
「民間企業の技術やノウハウも活かしながら、地域全体で支えていく」
という考え方が重要になっています。

例えば、公園ひとつでも、
「ただ維持する場所」ではなく、
「イベントが開かれる場所」
「観光客が立ち寄る場所」
「地域の人が自然と集まる場所」
として活用できれば、地域の魅力や賑わいにつながります。

また、上下水道や道路なども、単に“壊れたら直す”だけではなく、
「どうすれば将来にわたって維持できるか」
「地域の負担を抑えながら運営できるか」
を考える時代になっています。

PPP/PFIは、単に“コストを削減する仕組み”ではありません。

「公共施設を、地域の価値を生み出す場所に変えていく考え方」、
「地域に必要なサービスを、未来に残していくための仕組み」
でもあると私は感じています。だからこの仕組みづくりの伴走支援をしているのです。

私自身は、大学院でPPP/PFIを専攻していたわけではありません。
だからこそ、「専門用語をできるだけ使わず、わかりやすく伝えること」を大切にしています。
一見すると難しそうな分野ですが、実際はとても身近です。

これからも、白浜町での活動や、地域づくりの現場で感じたことを、できるだけわかりやすく発信していきたいと思います。

第25回 シャッターの向こう側にある光 〜日置で見つけた新しい始まり〜 by マラ

2026年5月20日 09:09

日差しが少しずつ強くなり、早くも初夏の風に乗ってセミの声が届くようになりました。私にとって、日置で過ごす初めての夏。これからどんな毎日が待っているのか、期待と不安が混ざり合っていますが、季節と一緒に町が変わっていくのを肌で感じています。初夏の夕暮れ時、息をのむほど美しいピンクと紫に染まる空。木の葉までが黄金色に輝く、そんな静かな午後が大好きです。

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初夏の夕暮れ時、息をのむほど美しいピンクと紫に染まる日置の空。The stunning early summer sky over Hiki, painted in soft shades of pink and purple. 

ゴールデンウィークが過ぎ、日置の町には再び、温かくて穏やかな日常が戻ってきました。私も保育園での毎日に戻っていますが、先週、いつもは静かな通りが急に賑やかになったあの光景は、私の心に深く焼き付きました。そしてなぜだか、故郷でつらい「冬」の時期を過ごしている大切な友人のことばかり考えていたのです。今日の記事は、その友人への愛と、私が少しずつ「自分の居場所」と感じるようになってきたこの町への想いを込めて。

親愛なる友へ、

毎日連絡を取り合っているけれど、やっぱりあなたのことが心配です。元気を出そうと一生懸命がんばっているのが、画面越しにも伝わってくるから。部屋から出たくないこと、気持ちが重くて食欲がないこと。誰よりも冒険が好きだったあなたが、そんな風に過ごしているなんて。今すぐ飛んでいって、何か温かいものを作ってあげられたらいいのに。それか、あなたをこの海辺に連れてきて、その胸の重さを全部波に流してあげられたら……。
でも、私はここにいて、あなたはそこにいる。だから、あなたがベッドから出る勇気を少し取り戻すまでの間、私の毎日の風景と音を、手紙のように届けたいと思います。

日置に引っ越してきてから、スーパーの「オークワ」の近くにある、閉まったままのお店にいつも目が留まります。降りたままのシャッターを見つめながら、昔はこの町もどれほど賑やかだったのだろうと想像する日々。このお店にはお客さんが溢れ、店員さんと明るく挨拶を交わしていたのかな。夕方になるまで子どもたちが「かくれんぼ」をして、この道を走り回っていたのかな。静まり返った建物を見ると少し切なくなりますが、そこには不思議と、新しい出会いを待つような「期待」も感じられるのです。それは今のあなたに少し似ている気がします。閉ざされたドアの向こう側で、心の中の冬が過ぎるのを静かに待っている姿に。

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かつての賑やかな記憶を優しく抱きしめながら、静かに次の季節を待つ建物たち。Quiet storefronts resting behind their metal shutters, holding onto memories while waiting for a new season.

4月、白浜町役場の職員の方々が保育園に来てくださったとき、お二人からこの町の歴史を伺う機会がありました。お二人とも日置の出身で、私が働いている保育園の卒業生。当時の様子を語るお二人の顔はとても懐かしそうで、この静かな通りがかつては人でいっぱいの商店街だったことを教えてくれました。「ゴールデンウィークになれば、家族が帰ってきて、町はまた目を覚ますんだよ」という言葉。それを聞いて、私は連休が待ち遠しくなりました。何より、お二人が話してくれた「賑やかな日置」をこの目で見てみたかったのです。

そして先週、待ちに待ったその光景を、ついに自分の目で見ることができました。

いつもはひっそりとして、深い眠りについているように見えた町が、突然、深呼吸をして目を覚ましたのです。町が目覚め、私も目を覚ましました。初めて耳にする、たくさんの車やトラックの音、通りに溢れる知らない人たちの声によって。ご近所さんたちも、家族が帰ってきて本当に嬉しそうに輝いて見えました。オークワのお弁当コーナーが完全に売り切れているのを初めて見たときは、本当にびっくりしました。通路を忙しく行き交う家族連れや旅行中の若者たち。その足元を、まるで小さな魚の群れのようにすり抜けていく子どもたち。外では、おじさんたちが重いビールの箱を川辺へと運び、太陽の下で笑いながら釣りをしている。帰り道、閉まったままのシャッターの奥で、一つの明かりが灯っているのに気がつきました。その時、ハッとさせられたのです。温もりは消えてしまったわけではなく、またふさわしい季節が戻ってくるのを、ただ静かに待っていただけなのだと

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普段はのんびりした日置ですが、GWのオークワのお弁当争奪戦はかなりのスポーツです。この見事な完売っぷりを見てください! Hiki may be a quiet town, but securing a Golden Week bento at Okuwa is a highly competitive sport. Witness the aftermath!

閉ざされたシャッターの向こう側。そこには、いくつの「新しい始まり」が待っているのでしょうか。

木にも、建物にも、町にも休む季節があるように、人にも休む季節があります。心が元気になるまで、シャッターを下ろしたままでも大丈夫。

でも、この町で暮らすうちに気づいたことがあります。いつか再び光を迎え入れようとするとき、その重さを一人だけで背負う必要はないんだ、と。保育園での毎日を通して、それを肌で感じています。私たちがここでしているのは、誰か一人が何かを変えることではなく、この場所をずっと温かく守ってきた先生方や地域の人たちの輪に、そっと手をつなぐこと。日々の暮らしに違う文化や笑い声を織り交ぜながら、みんなで一緒に新しい種を蒔いている感覚です。ゴールデンウィークのあの賑やかさが、いつかここでの心地よい日常の音になるように。手を取り合い、交わす「おはようございます!」「Good morning!」という挨拶が、もっと多くの声で繰り返され、やがて私たちの小さな町から、周りの広い世界へと届くように。

だから、どうか焦らないでね。あなたが休んでいる間も、私はここのみんなと一緒に動き続け、あなたの窓の外に明るく温かい世界を広げておきます。ずっとあなたの名前を呼び続けるから。そして、あなたが再び光を迎え入れる準備ができたその瞬間、ただ一言、声をかけてください。私はすぐそこにいて、あなたがシャッターを持ち上げて太陽の下へ踏み出すのを、全力で手伝うよ。

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温かい潮風を感じながらの海辺ランチ。太陽の下で、いつでもあなたの席を空けて待っているよ。 Sharing a quiet seaside lunch in the warm ocean breeze. Saving a space right here in the sun for you.

それまでは、どうか一口でも美味しいものを食べてね。海を越えて、静かなランチをシェアしましょう。私はこの温かい風の中でオークワのお弁当を開くから、あなたは私の代わりに、故郷でジョリビーのスパゲッティを頼んでみて。ほんの一口ずつでいいから。Kain tayo!(カイン・タヨ!)

愛を込めて、
マラより

今日のフィリピン語「Kain tayo(カイン・タヨ)」

手紙の中で、「Kain tayo(一緒にご飯を食べましょう)」という言葉を使いました。フィリピンでは、これは単なる食事の誘い以上の意味を持っています。それは私たちの最高の愛情と気遣いの表現であり、「私はちゃんとあなたを見ているよ、あなたは家族だよ、重い日々を一人で背負わなくていいんだよ」と優しく伝えるための言葉なのです。もし周りに少し元気がない人がいたら、温かい食事と一緒に「Kain tayo」と声をかけてみてくださいね。

THE LIGHT BEHIND THE SHUTTERS: A New Beginning in Hiki

The days are growing warmer, and the cicadas have begun their early summer hum. It will be my first summer in Hiki. Already, I can see the landscape shifting its weight; there are afternoons when even the leaves turn to gold, drenched in the stunning purple-and-pink sunsets of early summer days. Golden Week has come and gone, returning Hiki to its warm, sleepy rhythm. Watching these quiet streets burst into sudden life last week left a deep imprint on my heart. And for some reason, it made my thoughts linger towards a dear friend back home going through a difficult, quiet “winter” of her own. I write this to send my love to her, and to the town I am slowly learning to call home.

To my dearest friend,

I know we talk every day, but I worry about you. I hear the exhaustion in your voice–the heavy days stealing your appetite, keeping you locked in your room. You, my most adventurous friend. I wish I could fly over to make you something warm, or bring you to this seaside to let the waves wash away the weight in your chest. But across this distance, while you aren't yet feeling brave enough to leave your bed, I want to send the sights and sounds of my everyday life to your door.

When I first came here, I found myself captivated by the closed storefronts near the Okuwa supermarket. Looking at their pulled-down metal shutters, I can’t help but imagine the life they once held. Did children race down these exact sidewalks, playing hide-and-seek as the light faded? These silent buildings feel wistful, but they also hold a quiet anticipation. They remind me of you right now–resting behind closed doors, waiting for the winter to pass.

In April, officials from the Shirahama Town Office visited our preschool. They grew up here in Hiki. Looking back with immense fondness, they confirmed that this quiet path was once a thriving shōtengai (shopping street), overflowing with people. They told me the town always wakes up during Golden Week, when families return to their childhood roofs. I found myself looking forward to it–not just for the vacation, but because I wanted to see the town "wake up" the way they described.

And finally, finally, last week I saw it for myself.

A town that seemed so quiet–houses and storefronts resting in deep sleep–suddenly took a deep breath and woke up. It woke up. I woke up, too, to the first rush of cars and voices I’d never heard before filling the streets. Even our neighbors seemed to glow as their families returned home. For the first time, I saw the bento section at Okuwa completely sold out. The aisles hummed with families buying barbecue ingredients, while children skirted around their legs like schools of fish. Outside, uncles carted heavy boxes of beer down to the riverside, laughing in the sun. Walking home, I noticed a single light glowing inside one of the shuttered storefronts. It struck me then: the warmth hadn't disappeared. It was just waiting for the right season to return. 

Behind these closed storefronts, I wonder: how many new beginnings are waiting to start?

Trees and buildings and towns have their seasons of rest, and so do people. It is okay to keep your shutters down while you heal.

But living here has shown me that when the time comes to let the light back in, no one has to carry the weight alone. At the preschool, I see it every day. The work we do isn't about one person changing things; it’s about joining hands with the teachers, the grandmothers, and the neighbors who are already quietly tending to this town. We are simply planting new seeds together–weaving our different worlds and shared laughter into the days so that the bustling joy of Golden Week one day becomes the comforting hum of our everyday lives. We’re working side-by-side so the morning greetings we exchange–ohayō gozaimasu! Good morning!–are echoed by even more voices, until our small corner of the world reaches out to the wide, wide world around us.

So please, take all the time you need. While you rest, I will keep working alongside everyone here, building a bright, welcoming world outside your window. I’ll keep calling your name. The very moment you feel ready to let the light back in, just say the word. I will be right there to help you lift the shutters and step into the sun.

Until then, please try to eat. Let’s share a quiet meal across the sea. I’ll open my Okuwa bento in this warm ocean breeze, and you can order a comforting plate of Jollibee spaghetti for me back home. Just one small bite at a time. Kain tayo!

With all my love, 
Mara

Today's Filipino "Kain tayo" (Let's eat)

In my letter, I used the phrase "kain tayo". In the Philippines, this is much more than just a casual invitation to a meal. It is our ultimate expression of love and care. It’s a greeting, and also a way of saying, "I see you, you are family, and you don't have to carry the heavy days alone." If someone around you ever looks like they need a little comfort, try offering them something warm to eat and simply saying, "Kain tayo."

お問い合わせ先

総務課 企画政策係
〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町1600番地
電話:(0739)43-5555 ファックス:(0739)43-5353

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